「知っているという事 分かるという事」
仏教のお経の中の「法句経」に
「諸悪莫作 衆善奉行 自淨其意 是諸仏教」
「しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう じじょうごい ぜしょぶっきょう」と言う句がある。
意味は、
諸々の悪をなすことなく、衆々の善を奉行し、 自らのこころを浄める、これ諸仏の教えなり。
となる。
つまり、悪い事をするな、善い事をしろ、これこそ仏教
簡単ですやん!
仏教って単純ですやん!
昔、唐の白楽天(白居易)が、
偉い坊さんに「仏教とは何ぞや?」と問うた。
その偉いお坊さん曰く、「諸悪莫作 衆善奉行」と答えた。
「悪い事をするな。善い事をしろ」
白楽天が答えて曰く、「そんな事なら、3歳の子供でも知ってますよ」
そして、偉いお坊さん答えて曰く、
「3歳の子供でも知っているが、80歳の老人でも実践する事は難しい」
白楽天は、礼拝して去ったという。
知っているという事と、分かるという事は違う。
分かるという事は、行動がともなう事。
世間には、「すべからず」張り紙がいっぱい(>_<)
ここにゴミを捨ててはいけません
ここに車を止めてはいけません
ここは立ち入り禁止
芝生に入るべからず
犬の糞は放置すべからず・・・etc
3歳の子供でも知ってるのに・・・(>_<)
字が読めないのか?知らないのか?
分からず屋が多い(>_<)
「悪い事をしょうと思うても、できない
善い事を、せずにはおられない
そのような生き方の中で、自然と心が浄まっていく
これが仏教の生き方である」
お坊さんとして、
この究極の生き方に、一歩でも近づきたいと思う。