(略)・・・私達は二年間程不妊治療をしていました。前向きに頑張っていたものの、度重なる注射で体も疲れ、精神的にも追い詰められて、どうしたらいいのか分からないような状態でした。結婚して3年目の秋、たまたま雑誌に子授け寺として浄願寺様が有名な事を知り、すぐにお伺いしました。祈願して頂いている間、すごく気持ちが安らぎ、心の中の今まで重くのしかかっていたものが、だんだん消えていくように感じました。
翌月から治療を暫く休む事にしました。解放された気分で、すごく楽になりました。そして今まで思いもしなかった鍼治療をしてみようと急に思いつき、京都から奈良まで1時間以上かけて通い始めました。お参りしたすぐだったので、今思えば導いて下さったのかなあとつくづく思います。鍼治療では、体の弱っている所を徐々に治してもらううちに、体も心もどんどんほぐされていく様な感覚でした。何の焦りもなく、一年間楽しく通い続ける事が出来ました。そして、お参りして丁度1年後、先生から受胎できる体になっていると言われたので、もう一度病院に行こうと決め治療を始めました。不思議な事に注射の副作用も全くなく、すごく穏やかに過ごせた様に思います。
10月22日に妊娠が判かりました。今まで何をしても出来なかったので、お腹の中にいる小さな命が信じられなくて、病院でも涙が止まりませんでした。主人もずっと私と同じ思いをしてきたので、泣きながら一緒に喜んでくれました。赤ちゃんを見ていると、決して人間の手ではどうする事も出来ない生命の神秘を感じます。
妊娠してからは、赤ちゃんが日々成長する喜びと同時に、問題なく育ってくれるか心配してしまう気持ちもあります。赤ちゃんの生命力を信じて、頂いた安産の御守りを毎日お腹に当ててお祈りをさせて頂きたいと思います。・・・(略)