(略)・・・ようやく、やっとこの手紙を送れる日が来ました。2008年の春頃に子授け祈願をお願いしてから間もなく2年・・・。昨年10月に元気な元気な男の子を、帝王切開にて出産致しました。
 結婚当初から妊娠できるかどうか、自身の体に不安があり、婦人科での不妊治療をずっと受けていました。やはり、私には排卵障害があり、自然には授かりにくく、自然に授かったとしても多胎妊娠等の母子共にリスクを伴う危険があるとの検査結果を受け、苦渋の決断ではありましたが、主人の理解や協力もあり、体外受精での治療を開始しました。
 治療を開始して約2ヶ月後、1度目の受精卵移植で、なんと陽性反応が・・・。しかし、喜びも束の間、胎のうが確認できないまま約6週間での自然流産という悲しい結果となってしまい、1度目の移植は失敗に終わりました。やっとやっと待ち望んでいた陽性反応だったのに・・・。本当に張り裂けそうなくらい辛く、苦しく、悲しかった・・・。しかし、子供を授かりたいという気持ちは強く、「辛い結果になってしまったけど、今まで一度も陽性反応は出た事はなかったし、私には受胎能力があったのだ!」とかすかな希望を持つ事ができ、1周期体を休めてから、2回目の受精卵移植に挑戦しました。それが昨年の事でした。そして、再び陽性反応が!前回の事もあり、妊娠が判った時は、喜びよりも不安の方が大きく、自信も余り持てずにいました。でも、お腹に宿った命は、私の心配をよそにスクスクと順調に育っていき、つわりもなく、トラブルや妊娠の経過も全く異常が無く、本当に毎日が幸せで落ち着いた気持ちで10ヶ月無事に過ごせました。
 不妊中は生理が来る度に、いくら頑張ってもいくら願っても結果が実を結ばなかった時は本当に辛く、何度となく号泣し、主人にも当たり散らした事もありました。それでも主人は私を受け止めてくれ、励まし積極的に治療にも向き合ってくれ、二人三脚で乗り越えてきました。
 やがて努力が実り、大切な大切な命が宿り、月が満ちて私達のもとに元気な産声と共にやってきてくれた天使には何物にも代えられません。本当に本当にありがとうございました。・・・(略)