我が国においては、世界一の長寿国なのに国民の多くが健康に不安を抱き、
世界で最も治安がいいのに治安に不安を抱きます。
それは、安心という信仰心が乏しいからだと思います。
学問が発達してすべての人々が平和を唱えますが、
追求すれば追求するほど戦争になって行く現状、
また、科学が発達すればするほど人間の精神が低下します。
そこに道徳や宗教の必要性がある訳です。
道徳には本質的要素(徳育)と付属的要素(知育)があり、他に習慣としての躾があります。
徳育が勝れ知育が劣る人を「君子型」と云い、
逆に知育が勝れ徳育が劣る人を「小人型」と云います。
また、徳育も知育も両方勝れている人を「聖人」と云います。
徳育の基本は、「明るい」「清い」の二つになると思います。
宗教では、神道において灯明(明るい)香(清い)になると思います。
知足観世音菩薩に代表されるように、
足るを知ると同時に喜心(感謝)の心をもってすべてを拝む気持ちになったとき、
お陰と云う事が理解できるのです。
時々、当山を参詣して頂き、自己陶冶(修行)にお越しになる事を喪心よりお願い申し上げます。